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南阿蘇農園のハーブ日記
ただの田舎じゃない熊本県・南阿蘇村。ココではじまったハーブ栽培の日記です。
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農園のハーブも芽吹きはじめ、春間近という所です。今回は、春の作付に向けて行ってきた土作りについて紹介します。農園は、「自然の有機物循環を利用した土作りにより、土の力で育てる有機栽培」を行っています。レモングラスは、収穫直後のまだ比較的暖かい、秋の内にその残渣を鋤き込み、有用微生物を培養した活性液を散布してその分解を促します。エビスグサの残渣は、写真のような無煙炭化器で炭を作り、この炭を土に還しています。炭は微生物の恰好の住処になる他、作物に必要な養分を蓄えます。また、冬の間も露地で越冬するローズマリー、レモンバーム、エキナセアやラベンダー等の多年草のハーブの畝間には、ライムギを播種して草生栽培を行っています。冬の間もライムギは、圃場に根を伸ばし、土を耕し、根圏の生物を育てています。春になって伸びたライムギは、刈り取って敷草にします。この様に圃場で育てた有機物は、再び土に還り、微生物に分解されて腐植となり、その土をフカフカにする他、養分となって新たなハーブを育ててくれます。本来ハーブは、自然の中で自生し、その香りや効能を生み出します。これを損ねないためにも「土づくり」にこだわって栽培したいと思います。
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有用微生物培養液の散布
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無煙炭化器による炭作り
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草生栽培
 
 香りの良いレモングラスを育てる事ができるのは、南阿蘇の天然水のおかげと以前のブログで紹介しましたが、この水を自分の眼で確かめたいと思い、先日、用水路を散策しました。用水路に沿って歩いた久木野から上流の竹崎水源付近に向かう小道は、阿蘇5岳と南外輪山を背景にして田園風景が広がる絶景の中にあります。上流に向かう途中で用水路の水源を地元の方に尋ねると、お一人は、白川、もうお一人は、竹崎水源と答えられました。実際に現地で見てみると、取水口は白川と両併川の合流点付近にあり、このすぐ近くに両併川に並んで竹崎水源が位置しています。正にお二人のお答えのとおりでした。竹崎水源と両併川の河口付近には、水が大量に湧き出ていました。これは、南外輪山に降った雨が地下を通って湧き出ているとの事です。取水口の水は、水量も多く、川底まで透きとおる様にきれいな天然水です。近くには、300年程前、江戸時代に、この用水路を創った肥後細川藩の片山松翁の碑がありました。当時の測量技術を駆使して、白川の水害にも苦労しながら15年の歳月を経て完成させたとの事です。レモングラスの圃場に流す水は、正に南阿蘇の豊かな自然と先人の苦労によってもたらされた「恵の水」である事を確かめる事ができました。
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竹崎水源
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用水路取水口付近(白川と両併川の合流点)
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用水路上流
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片山松翁記念碑
 
レモングラス収獲の合間に、収獲を終えたラベンダーやエキナセアの手入れを行いました。雑草に埋もれて蒸れない様に、株回りの草刈りをした後、刈り草を畝に敷いて草マルチを施しました。土作りには、有機物(雑草や作物残渣及び堆肥等)の施用が欠かせません。草マルチは微生物の住処やエサになる等、地表の生物活性を高めて土作りを促します。森の中の落葉が、フカフカの柔らかい土を育てるように、これを農園の圃場にも再現してくれます。
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レモングラスの収穫真最中です。8月~10月にかけて約6000株のレモングラスをそれぞれ2回刈り取ります。毎日、約200kgのレモングラスを刈り取り、裁断・乾燥して香りの良いハーブティーに加工します。レモンの様な爽やかな香りの源は、シトラールという成分にあると言われています。シトラール成分を増して、香りのよいレモングラスを栽培するには、適度な土壌水分を保持する必要があります。今年は梅雨の降雨量が少なく心配したのですが、南阿蘇の天然水を適時に流すとともに、降雨の少ない中でも適度の水分を保持できる土壌により、香りのよいハーブティー「初摘みレモングラス」を作る事ができました。
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6月に種を蒔いたエビスグサが発芽しました。この時期は、雑草が伸びるのも旺盛で、発芽したエビスグサの幼苗はあっと言う間に雑草に埋もれてしまいます。梅雨が明けた猛暑の中で、苗の回りの雑草を手作業で除いた後、畝間を管理機で耕し、ようやく幼苗が光を受けて成長できるように除草作業を終えました。これからは、雑草よりも速く、大きく成長してくれると思います。

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chi.chi

Author:chi.chi
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